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念のため環境税をチェック

 大阪知事選挙は直前講習の授業でも「予言」したとおり「テレビ」が勝ちました。彼が掲げた政策には府ではなく市町村の仕事が含まれているなど「えっ?」というのも多いのですが、「テレビ」ですから中身よりイメージなのです。過去にも大阪や他にもタレント知事がいたし、ヒラリーも「涙」で接戦を制したり、「テレビ」が強いのは今に始まったことではありません。だからこそ、「テレビ」の問題をしっかり考えておきたいところです。
 さて、今年はあれやこれやで、地球環境問題がこれまで以上に注目されています。小論文の出題テーマとしておさえておくべきかもしれませんが、「本命」すぎるのであえて避けてきました。また、このテーマで出題すると、全員が「環境保護が急務だ」という当たり前のことしか書かないで、大学にとっても出題する意味がありません。ただ、流行に乗って出題されるといやなので、一応おさえておきます。
 小論文は議論への参加とも言えるので、地球環境問題について意見が対立しているものを考えておきましょう。そのうちの一つとして、以下に「環境税」へのリンクを貼っておきます。それを参考にして、「環境税」に対してどのような反論があるかを想定し、自分の考えをまとめてみましょう。いつも言っているように、「環境税」についての知識を集めるのではなく、自分で考えるきっかけとしてください。

 ○環境省「環境税について」

 ボクは明日から地獄の三日間になります。栃木県消防学校・講演→特別区職員研修所・講演&グループ討論→駿台・直前講習→群馬県伊勢崎市・講演→駿台・直前講習・・・と、昼間の講演と夜の授業の連続で、移動時間以外は休みがありません。こういうときは「アタマ」と「しゃべり」が止まらず、寝言でも講演したりするのです。自分のスケジュール管理の拙さを大いに反省していますが、もう逃げようがないので、何とかこなしてきます。
 受験生の皆さんは無理をせず、体と心を落ち着かせて、最後の追い込みをがんばってくださいね。
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by sosronbun | 2008-01-28 23:20 | 単なる雑談

初心者へのアドバイス

 直前講習の時期は、これまで小論文の対策をしてこなかった「初心者」に出会います。「初心者」といってもいろいろで、けっこう良い答案を書く人も少なくありません。なので、「初心者」だからと言ってあせらず、限られた時間の中でできることから始めるようにしましょう。
 もっとも大切なことは自分の受ける大学・学部の出題傾向をおさえることです。「初心者」の中には論文のマニュアルやネタを求めて、それらで何とか対応しようと考える人がいます。しかし、出題は大学や学部によって異なるので、一般的な対策を講じてもあまり意味がありません。
 たとえば、あるマニュアルは課題文の要約を求めますが、設問がそれを求めていないときは要約は不要です。設問の求めに応じるのが解答の基本です。また、ネタ(具体例)についても、むやみに使えばよいというものではありません。具体例は主張を説明する手段の一つで、それを使って何を説明するのか趣旨・意図が大切です。
 blogのアクセス解析をすると、検索ワードでもっとも多いのが「小論文 書き出し」という組み合わせです。受験生だけではないのかもしれませんが、一般的に書き出しに悩む人が多いようです。だから、「要約からはじめよ」などという相手(設問)を無視したマニュアルが横行してしまうのでしょう。
 悩みはよくわかりますが、絶対的な解答方法や書き出しなんて「ないっ」と覚悟を決めてください。それよりも、設問に応じて何を答えるべきかを考える柔軟さと解答方法の多様性を身につけましょう。入試までわずかですが、まだ時間はたっぷりあります。まずは過去問をながめて、相手が何を求めているかを確認してみてください。
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by sosronbun | 2008-01-27 15:37 | 論文入門

地域通貨について

 いまボクは、予備校の仕事とは別に、あるNPOで災害時要援護者情報の共有化に関する調査研究事業を行っています。すごく忙しくて、なかなかはかどらないのですが、高齢者や障害者などの災害弱者(災害時用援護者)の避難支援にどう取り組んでいくかが、地域社会の大きな課題となっています。
 第一の課題は個人情報保護への過剰反応のため、災害時要援護情報の共有化が進んでいないことです。これについては、昨年9月の朝日新聞の「私の視点」にボクの文章が載っています。そこでも共有化を「はじめの一歩」と表現したのですが、共有化の次に、実際に災害弱者の避難支援どうするかが第二の課題です。
 1月16日のNHK「クローズアップ現代」でも取り上げていました。避難支援には地域住民の協力が欠かせません。しかし、都市部では人間関係の希薄化が進み、日中は働きに出ている人も多いため、災害弱者の非難を支援するサポーターが集まらないのが現状です。サポーターがいたとしても高齢者だけで、実際に機能するかも疑問です。
 先日の授業でも解説したのですが、地域社会の重要性をだれもが認識しているのですが、この問題に象徴されるように人材が極端に不足しているため、現状は機能不全に陥っています。
 地域社会における人間のつながりを促進するツールとして注目されてきたのが「地域通貨」です。「地域通貨」とは特定の地域社会でしか流通しない通貨です。
 たとえば避難支援のボランティアをやると200ドラ(ドルではなく、ドラえもんのドラを通貨単位とした例)をゲットできます。それを自分が他の問題でボランティアを頼んだり、協力店でラーメンを食べたりしたときに、実際に使えるようにします。自己中心的で他者。社会に関与していない人は、この「お金」はたまりません。一方、他者や社会のために努力する人は「お金」持ちになれます。ちなみに、ボクは現実世界では貧乏人ですが、地域通貨の世界ではかなりの「お金」持ちになれるかもしれません
 この地域通貨がらみの問題を紹介します。ただ、他の予備校が出題趣旨を取り違えたように、大人にとっても難問だったので、受験生にとっては超難問です。眠れない夜の睡眠薬代わりに、どーぞ。

○問題と解答例を読む
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by sosronbun | 2008-01-26 00:26 | 社会科学系論文

監視社会について

 かつての早大法の論文試験(現在は廃止)で出題された、9.11テロ以降の監視社会についての問題を紹介しましょう。犯罪不安と同様に、社会・世界における相互不信が何を引き起こし、それについて自分の頭で考えるきっかけにしてください。
 合格した受験生が書いてくれた復元答案も掲載しています。以下のリンクをクリックしてください。なお、 問題集blogに置いてあるので、アクセスには授業で告知した「ユーザー名」「パスワード」が必要となります。

 ○問題と復元合格答案を読む
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by sosronbun | 2008-01-24 01:26 | 社会科学系論文

現代社会における「心の苦痛」

 かつて早稲田大学法学部がセンター試験を利用した「論文」入試を行っていました。良問が多かったので、しばらくそれらを紹介していくことにします。答案を書く余裕のない人は、文章や解答例を読むだけでも構いません。
 今日のテーマは、記事タイトルのとおり、現代社会における「心の苦痛」です。坪内逍遥の著作からの出題ですが、現代社会に通じる「問題発見」が含まれています。SOS論文教室の方に掲載してありますが奥の方の入っているので、ここにリンクを貼っておきます。以下のリンクをクリックしてください。

 ○問題を読む

 日本は世界でも有数の「豊かな」社会です。しかし、年間3万人を超える自殺者がいたり、正体不明の不安・不満を抱えた人が少なくありません。なぜなのでしょう?論文対策の基本が自分の頭で考えることです。坪内逍遥の問題提起をヒントに考えてみましょう。
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by sosronbun | 2008-01-22 09:10 | 社会科学系論文

センター試験、お疲れ

 昨日でセンター試験も終わりました。受験した人はどっと疲れが出ているかもしれませんね。今日ぐらいは少しのんびりしてください。
 先週のボクは連日の講演と大量の原稿書き(アレコレあわせると計70枚くらい)ですごくタイヘンでした。もう仕事したくありません。昨晩なんか疲れとビタミン不足から睡眠中に「こむら返り」、足がつったのです。ああ情けない・・・
 でも明日からは直前講習に突入で、来週の講演の準備もあって、そんなわけにはいきません。今日は地元のNPO(ぐらす・かわさき)とお祭り(宮崎台さくら祭り)の会議があります。帰ってきたら、直前対策用の記事と情報の配信を始める予定です。
 楽しみに(?)待っていてください。

 
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by sosronbun | 2008-01-21 12:45 | 過去の記事

センター試験、がんばってね

 明日から大学入試センター試験が始まります。実力を遺憾なく発揮して、「次」に向けた展望を自力でもぎ取りましょう!!そういう強い気持ちで、これまでの自分の努力を信じて、集中して問題に向かえば結果はついてくるはずです。
 受験する人はあわてず騒がず、平常心でがんばってくださいねっ!!066.gif 
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by sosronbun | 2008-01-18 10:55 | 過去の記事

「論」の氾濫

 先日、会議で同席した研究者が言っていたのが、現代社会における「論」の氾濫です。事実に基づき、筋道を立てて、自分の意見を述べるのが本来の論です。ところが、その基礎となる事実抜きに、感じたことを脈絡なく連ねるカギカッコつきの「論」が、世の中にはあふれています。これでは、小論文の答案でも失格です。
 ボクが専門としてきた情報公開制度は、論の基礎となる事実に関する行政情報を入手する道具の一つです。この制度を活用して事実を明らかにし、官官接待、塩漬け用地(土地開発公社の長期未利用地)をはじめとする論を興しててきました。そうした経験からも、「論」の氾濫という彼の問題提起に共感しました。
 そんなおり、昨日の朝日新聞の「耕論」というコーナーに、違う角度から「論」を論じる対談「今、論じるとは」が掲載されていました。音楽評論家の渋谷陽一さんと作家の高橋源一郎の対談ですが、その中で「リアル」というキーワードが取り上げられています。わざわざ取り寄せて読まなくても構いませんが、手近なところにあったら読んでみてください。
 この対談では「リアル」が「わかりやすさ」(実感?)に転化してしまっているのですが、氾濫する「論」には、他の面でもリアルさが欠けているのでは?というのがボクの感想です。ボクのいうリアルとは、「論」がもたらす現実への想像力ともいえます。
 ほんの一例として、人気者の知事が「徴兵制賛成」の発言をしたことを取り上げましょう。これに対して、兵にとられる若い世代から何の反発も出ない点に、リアルの欠落が象徴されています。誰が兵にとられ、その結果どうなっていくのか、そして自分はそれを望んでいるのか・・・と考えていけば、発言は彼らしいシャレと笑っていられないはずです。「論」を受ける側だけでなく、おそらく送る側もリアルさを欠き、それが「論」の軽さを生みだしています。
 上記の対談の終盤は、「プロ」の役割が論点です。リアルに結びつける想像力を発揮し、それをわかりやすく伝えていくことは、誰にでも簡単にできることではありません。小論文で苦闘している受験生ならば、わかりますよね。誰もがブログを使うことはできるかもしれませんが、それが直ちに、かつ自動的に「プロ」を生み出すわけではありません。問題は、論じることができる「プロ」が少なくなっていることです。「論」の氾濫は、それを象徴しています。
 予備校での小論文の授業は若い世代の「はじめの一歩」ですが、近いうちに、いろいろな世代の「プロ」を養成していく取り組みを始めようかな?などど、また余計な仕事を増やすことを考えています。
 
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by sosronbun | 2008-01-14 10:36 | まじめコラム

博多に来てます

 明日は福岡市近郊の宇美町で情報公開と個人情報保護についての講演をするため、いま博多に来ています。講演といってもハードで、午前・午後各3時間で計6時間も話します。聴衆は町役場の職員約120名。本当ならば土曜は休日なのに、何とか都合をつけて役場にやってきて、6時間もの話を聞く側もタイヘンですよね。
 しかも、この町に行くのは7年連続で、他も含めると計10回くらい訪れている“常連”です。それもハードな理由です。演歌歌手ではないので、毎回おなじみの曲を歌っていれば何とかなるというものではありません。毎年、新しいネタを話さなければ飽きられてしまうので、さしづめ“新作落語”(?!)のお披露目のような感じで、きちんと仕込んでいきます。
 確かに毎年タイヘンなのですが、このようにしてボクも鍛えられていくのです。だから、こうした機会をいただけるのは、とてもありがたいと感謝しています。
 明日のエネルギーをつけるべく、ホテルの前の屋台で夕食をとりました。横に座った若者と話をしていたら、福岡のライブを見に来て夜行バスで東京まで帰るとのこと。ボクのようなおじさんは体力も気力もなく、若さがまぶしく、うらやましくもありました。ホテルに戻るときに気づいてのですが、なんと斜向かいには駿台福岡校が・・・。みんな、がんばってるかな?
 受験が近づき心がざわざわしている人もいるかもしれません。でも、じたばたしたって仕方ないので、ざわざわしつつも着実に前進していきましょう。余裕があれば大宰府天満宮にでも足を伸ばして、皆さんの合格祈願をしてきたいところですが、スケジュール的に無理そうです。なので、神さまでなく、これまでの自分の努力を頼みにゴールをめざしてください!
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by sosronbun | 2008-01-11 23:14 | 単なる雑談

国民国家は永遠か

 今夜は東京大学先端科学技術センターの講座に参加してきました。「安心・安全な社会を実現する人材育成プロジェクト」の「2007年度 実務専門家コ ースII」の講座で、ボクも2月13日に話題提供者として「情報の共有化と安全・安心」についての話をすることになっています。何だが難しそうな講座ですが、詳細はリンク先をみてくださいね。
 今夜のテーマは「国民国家は永遠か?」というテーマで高橋洋先生のお話をうかがいました。ブログの短い記事で紹介できないくらい濃い中身だったのですが、その論点の骨子だけ以下に簡単に紹介しておきます。
  ・国民国家は歴史の浅い、極めて近代的な統治機構である
  ・国民国家は西欧地域特有の統治機構である
  ・国民国家は20世紀に世界中に普及し、世界システムを成立させた
  ・国民国家システムは本質的に丌安定であり、構造変容は不可避である
 以上のことから、世界システムは新たな統治制度を模索せざるを得ない・・・というのが高橋先生の問題提起でした。さて、この「新たな統治制度」とは何か?超がいくつもつくほどの難問ですが、かつて慶大法で、あなたの考える「世界」を述べなさい…なんて問題も出ているので受験生の皆さんも考えてみてくださいね。
 なお、受講生の一人にテレビのコメンテイターとして活躍中のジャーナリスト、有田芳生さんがいらっしゃいました。もう20年も前のことですが、彼が朝日ジャーナルという週刊誌の記者のときに取材を受けたことがあります。「ごぶさたしています」と挨拶をし、簡単に近況を話しました。前長野県知事で現参議院議員の田中康夫さんとともに、彼は新党日本という政党にいて、来るべき総選挙にもチャレンジするようです。
 明日から九州に出かけ土曜日に6時間ものマラソン(?)講演をします。来週も4日連続の地方講演です。あわただしい毎日が続きますが、いろいろな方から刺激と元気をいただいた夜でした。それでは、がんばって行ってきまあ~す。
 
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by sosronbun | 2008-01-09 23:00 | 社会科学系論文