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「新しい公共」フォーラム

 ボクが理事&主任研究員をつとめる横浜のNPOが、12月12日(水)に研究フォーラムを開催します。受験生は追い込みの時期だから無理だと思うけど、友人・知人でNPOや協働に関心のある人がいたら教えてあげてください。
 けっこう大がかりなフォーラムですが、企画の骨組みはボクがつくりました。そんなことしてるから、いよいよ忙しくなってしまうのですが、白地に思うままに「絵」を描くのも面白いものです。小論文も同じ面白さがありますよね?・・・「ない」ってか・・・・
 メインの講演は名古屋大学大学院法学研究科教授の後房雄教授です。その頃は予備校も後期の授業と冬期講習の「中休み」。ボクも分科会のコーディネーターとして参加します。若年性認知症の家族の支援をするNPOや、ローソンの期限切れ間近の弁当を譲り受け食堂でホームレスに提供するNPOなど、いろいろな人たちがゲストスピーカーに来てくれます。どんな話を聞けるのか、今から楽しみです。詳しくは・・・こちら
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by sosronbun | 2007-11-19 22:48 | 過去の記事

メディアリテラシー

 以下が早大政経AO入試にほぼ的中(?!)の演習テスト「出題の意図」の記述です。そのまんまというわけにはいかないけれど、「わかりやすい言説」が好まれるなど…今回の論述問題でも使えると思います。解答速報的に読んでください。こっちの出題が1年早かった・・・やはりボクはせっかちなのです。

 論文を書くことは、課題文にもある「メディアリテラシー」を獲得することと同じです。社会科学系論文は課題文が出題されることが多いのですが、その内容にうなずくだけでは独自性のある答案を書けません。与えられた情報(課題文)の内容を正しく理解したうえで、筆者に問いかける力が必要不可欠です。それは、まさに課題文が「メディアリテラシー」としてあげる「批判的読み取り能力」です。また、問いかけに対する答えを筋道たてて説明(展開)しなければ、主張は単なるひらめき・思いつきにとどまり説得力を欠きます。「論理的思考力」は「メディアリテラシー」だけでなく論文を書くときにも欠かせない能力です。
 しかし、論文を書くことも「メディアリテラシー」を獲得することも、実際には容易ではありません。マスコミやコンピュータネットワークを通じて、毎日のように私たちには大量の情報が提供されています。それらを消費するだけで"いっぱい、いっぱい"で、情報の内容を批判的に検証し、それに基づき自分の考えを整理、表現する余裕はありません。しかも、社会・世界が多様化、複雑化しているため、批判や思考の軸となる“モノサシ”(価値観)に確たるものはなく、何を基準に与えられた情報を評価するのか私たちはいつも揺れ動いています。誰もがその“しんどさ”から逃れたいと考えるから、「わかりやすい言説」が好まれるのです。
 論文対策でマニュアル本がもてはやされるのも同じ構造です。水のように“低きに流れる”のでなく、思い切り背伸びをして“しんどさ”に立ち向かってください。それは、マニュアル本やネタ本という情報に依存するのでなく、継続的な学習を通じて自分の頭で考える経験を増やしていくことです。まだ始まったばかりですから、ぼちぼちと、しかし着実に論文に取り組んでいきましょう!
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by sosronbun | 2007-11-11 23:50 | まじめコラム

議論のウソ

 先日、早稲田大学政経学部のAO入試がありました。これを受けた生徒さんから、小論文の問題を見せてもらいました。思わず絶句・・・
 課題文が小笠原喜康氏の『議論のウソ』(講談社現代新書)だったからです。昨年までは機会があるたびに、「おもしろいから読んでおきなさい」とボクが推奨していた本からの出題でした。ところが、今年はノーマークで受験生には特に勧めてはいませんでした。出題がわかっていれば(なわけないけど)、どこかの法科大学院の元教授のようにメールで指南をしてたのに・・・(意味わからない人は今朝の朝日新聞一面を読んでね)
 「どんな本を読んだらいいか」と質問する人も多いのですが、通常、ボクは「好きな本を読みなさい」とアドバイスします。問題を理解し、考えるためには、主体的な関心こそが必要です。誰かから与えられたものを消費するだけでは、考える「芽」が育たないと考えるからです。そんなボクですが、珍しくこの本だけは推奨していました。
 それは、この本が小論文の基本である「疑う」ことを大切にしていたからです。著者は少年犯罪の凶悪化、ゲーム脳、子どもの学力低下などの例をあげつつ、受験生だけでなく誰もが陥りがちな「常識」を疑います。そのうちの学力低下に関する記述の一部がAO入試では出題されました。設問は読解を含めて複数ありますが、最後の論述の主題は「メディアリテラシー」でした。さすが早稲田、なかなかの良問でした。
 ただ受験生には難しかったかも。多くの受験生は「ゆとり教育→学力低下」というメディアがたれ流す“イメージ”を信じて疑わないでしょう。出題者や著者からみれば、それこそ「メディアリテラシー」の欠落です。その受験生に「メディアリテラシー」を論じさせるとは意地が悪いともいえます。
 ここまで書いていて思い出しました。この本を推奨するどころか、駿台・社会科学系論文の昨年(2006年)前期・演習テストに出題してたんだ・・・的中!と言いたいところですが出題箇所は違ってた・・・。ただ、出題意図は次の記事で紹介するように「メディア・リテラシー」でした。あまりに“前向き”というか“前のめり”の毎日なので、忘れてた…「オレって、やるじゃん」、勘の良さと記憶の悪さについて、自分で自分をほめておこうかな。
 
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by sosronbun | 2007-11-11 23:30 | まじめコラム