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小論文FAQ 論文入試について

学部によって論文の書き方に違いはありますか?
 文章表現を含めて論文の書き方に大きな差異はありません。ただし、学部によって解答方法が異なるので、併願する場合には違いに留意してください。まずは志望する大学・学部の出題傾向をつかみましょう。

まだうまく書けないのですが、受験までに間に合いますか?
 間に合うかどうかは、あなたの努力しだいです。何とか「間に合わせる」のです。がんばりましょう!
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by sosronbun | 2007-01-01 09:16 | 小論文FAQ

小論文FAQ 小論文の書き方

誤字脱字やわからない漢字をひらがなで書くことは、採点に影響するのでしょうか?
 予備校は教育機関ですから、テスト採点の際には誤字脱字を減点対象とします。しかし、入試では何よりも記述内容が重視されるはずで、とりわけ私大の大規模な入試では、誤字脱字のような細部まで採点・減点する余裕はないと思われます。

答案の途中で時間切れになったら 0点なのですか?制限字数のどのくらいまで埋めればよいですか?
 ○○○字以上と下限が定められている場合は、 0点にはならないと思いますが、それを越えないと厳しい評価になるでしょう。下限がないときは少なくとも8割以上は埋めるよう努力してください。ただし、評価はあくまでも内容しだいであり、不要な記述を連ねて字数を伸ばすことは無意味で、有害ですらあります。

知識がなく自分の考えを掘り下げられず、一般論になりがちですが、どうしたらよいでしょう?
 その一般論への問いかけが足らないのでは?たとえば、「 NGOの役割が大きい」と主張する場合、なぜ大きいといえるのか、どんな点で大きいのか、何か課題はないかetc.を問いかけ、それらへの答えを連ねていくことが論の掘り下げです。

難解な言葉や言い回しなど語彙力の強化は必要ですか?
 不要です。難解な表現だと論文ぽく( ?!)みえるのかもしれませんが、採点する大学の先生たちはプロなのですから、「重装備」で武装してもかないません。評価対象はあくまでも主張内容であり、自らの主張をどこまで理解し述べているのかが重要になります。難解な言葉を使い本人もわからない(?!)主張をするのは滑稽かつ最悪なので、平易な言葉で自分が理解できる範囲で論じましょう。

「自由に論じなさい」という場合は、課題文との関連をどうしたらよいですか?
 「自由に」といっても課題文を無視してはいけません。私はよくタッチ&ゴーと表現しますが、まずは課題文の内容に論評(タッチ)を加え、それに関連づけて展開(ゴー)していくのが基本です。論評で課題文との接点を確保できているので、その後の展開は論評との脈絡を損なわない範囲で何でもありというのが「自由に」の趣旨です。

段落をどのくらい設けたらよいですか?
 1000字程度の答案の場合は、200-300字で1段落を構成するようイメージしましょう。ただし、段落は主張内容を整理することが目的ですから、やみくもに段落分けをするのではなく、その段落で主張したいことを絞り込むことが必要です。たとえば、主張の理由を説明する段落はそれに中心にして、他の記述を混在させないようにしましょう。

具体例を使う場合はどうしたらよいのですか?
 具体例は自分の考えを説明するための素材ですから、課題文の内容や論述の主題から離れてしまってはいけません。
また、具制限字数にもよりますが、体例を用いるときには、①簡潔にまとめること(1000字程度の答案の場合は長くても 200字くらい)、②趣旨を明確にすること(具体例を通じて何を言いたいのか)の二つに留意してください。

表現を言い換えて、主張を繰り返すことは効果的なのですか?
 一つの表現だけでは意味が伝わらないので、わかりやすく伝えるために言い換えをするときがあります。しかし、それを繰り返していたのでは論の掘り下げができず、主張が薄っぺらいものになってしまいます。言い換えはわかりづらい概念を伝えるときにかぎり使う方が無難です。

筆者と異なる立場で書くと、単に「あげあし」を取る内容になってしまうのですが?
 筆者の何を批判すべきなのか?をよく考えないと、そうなります。思いついたことを直ちにあげるのでなく、筆者の論旨をつかみ、その最大の問題点を突けば「あげあし」にはならないはずです。
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by sosronbun | 2007-01-01 09:13 | 小論文FAQ

小論文FAQ 小論文の学習方法

法学部を受ける場合は法律に関する本を読むべきですか?
 問われているのは社会・世界への関心とそこに問題を発見する能力、そして他者との対話・議論を通じて思考を深める論理的思考力です。志望学部だからといって、法律や政治に関する本を読む必要はありません。他の学部も同様に考えてください。専門性は大学に入ってから身に着ければ十分です。

小論文の学習に役立つ本を教えてください
 本は自己の関心や意欲を高める素材なのですから、「読みたい本を読む」のが基本です。最近はたくさんの新書が出版されているので、タイトルや目次などをながめて自分で選んでみましょう。新書は粗製濫造ぎみなのでハズレがあるかもしれませんが、そうした失敗や遊びも一つの「糧」となるはずです。
 「論文のあらゆる出題に、一冊で対応した本はないか」と受験生に聞かれて仰天した経験があります。一冊で社会や世界を把握できるはずもなく、試行錯誤を避けるイージーな感覚では論文を書くなどとうてい不可能です。一冊でわかる本があったとしても、「精神安定剤」程度の役割しか果さないでしょう。若いんですから、社会や世界のいろいろなことに関心をもち、限られた時間でも本や新聞を濫読し、基礎体力(自分で考える力)をつけてください。

論文を書く以外にどんな学習が必要でしょうか?
 よく本や新聞を読むことがあげられます。それを否定しませんが注意も必要です。本や新聞の内容をおぼえるのではなく、それぞれの問題提起を正確に受け止め、批判的に検証するとともに、自分自身の考えをもつようにしましょう。簡単に言うならば、「内容を鵜呑みにせず、自分でも考えてみる」ことです。それをノートやカードにまとめれば、自分だけのネタ集として使えるはずです。

論文をたくさん書けば上達するのでしょうか?
 書くことを勧めるのは、第一に、過剰な苦手意識を取り除くには慣れることが必要だからです。第二に、書くことで初めて考えるようになります。読みなら考えることもできますが、それを 限られたスペースに表現するには主張・情報の整理統合が必要です。実際に書くことで、そうした情報リテラシー(適応能力)が身につきますが、これが第三の理由です。
ただし、漫然と書いていたのでは上達しません。レギュラー授業では各問題に「構想の手掛かり」という準備作業がありますが、設問・課題文を読み何をどのように論じていくのかを整理することが必要です。また、書いた答案を他者にみてもらうことも重要です。その添削・アドバイスを参考に、必要に応じて書き直すことで論文の精度・熟度が高くなる(上達する)のです。


論文を書く場合はどのくらいの頻度がよいですか。また、過去問を解く方がよいですか?
 書くことの目的は、何よりも論文に慣れることです。できれば 1~2週間に1回くらいは書くことをすすめます。大学・学部によって解答方法が異なるので、傾向をつかむためにも当面は過去問を中心にやってみましょう。
また、書くスピードをあげることも目的なので、必ず決められた時間の範囲内にまとめしょう。なお、書いた答案は他者の評価を受けた方がよいので、受講生は通信添削サービスを利用してください。

本を読むと文章力がつくといわれますが、どんな本を読んだらよいのでしょう?
 読む(インプット)だけで文章力がつくわけではありません。それよりも書く(アウトプット)機会を増やす方が有効です。読書が有効なのは、それが社会や世界に対する関心をもち、考える「きっかけ」になるからです。受験生が「論文が書けない」というのは、ネタ(情報)がないからではなく、テーマへの関心と問題解決への意欲がないからです。

論文の復習はどのようにやったら良いでしょうか?
 答案評価が「並」(平均点)以下の場合は、もう一度書き直した方が良いでしょう。授業で取り上げた問題は、解説・板書のノートを参考にして、実際に答案を書くことも有効です。時間的制約のため答案を書けない場合でも、構成メモくらいはつくってみましょう。
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by sosronbun | 2007-01-01 09:10 | 小論文FAQ

小論文FAQ 小論文の「俗説」を斬る

問題をやるより、答案を書き直した方がよいというのは本当ですか?
半分は正しく、  半分は誤りです。書き慣れていない人や「並」以上の評価を得ていない答案は、書き直して今後のモデルとした方がよいでしょう。しかし、ある程度書き慣れ、問題によっては高い評価を得ているならば、未知のテーマ・問題に取り組みましょう。社会や世界のあらゆることが論文のテーマになりえるので、広く薄くであっても考え・書く機会を増やす方がよいからです。


新聞で気になる記事のスクラップをつくるべきですか?
 不要だとは言いませんが、費用対効果も勘案してください。スクラップをつくるだけでは有効ではありません。記事のどこが「気になる」のか、どういう意味で「気になる」のか、それに関してどのように問題解決をしていくべきなのか、などを余白またはノートに書き込まなければ、小論文の役には立ちません。インプット(情報を入手する・読む)だけでなく、つねにアウトプット(考える・書くこと)を意識してください。


天声人語を要約するのはよいことですか?  単なる趣味としてやるのは自由ですが、論文の学習には役立ちません。そもそもコラムはエッセイ風であり、論理的な文章はあまりありません。新聞の文章を要約するならば、署名入りの寄稿のように主題に関して自説を展開しているものを選ぶべきです。


論文に役立つから新聞の社説を読めと言われたのですが?
 社説を通じて社会や世界に対する関心をもちなさいというのが主旨なのでしょう。ならば、読むべきは社説にかぎりません。紙上討論、特集、寄稿など社会や世界をテーマにした記事も読んだらどうでしょう。テレビのニュース・ドキュメントでもよいし、歩きながら周囲を見回せば社会や世界の問題がたくさん転がっていることにも気づいてください。また、社説は現状に関する記述が多く、論点が多岐にわたりすぎることもあるため要約練習には不向きです。


論文の書き出しが平凡だとその時点で良い評価にならないというのは本当ですか?
 書き出しが名文だと全体も良いというのは一つの結果論であって、そうでない場合もたくさんあります。実際の採点では「木をみて森をみない」ことはありません。木とは言うまでもなく書き出しのことです。書き出しを過度に意識すると、そこで時間を費やしてしまうかもしれません。あえて平凡に書き出し、中盤または終盤で独自性を出すことも一つの展開方法だと考えてください。


それらしいことが書いてあれば半分の点数ぐらいはもらえるのですか?
 「それらしい」とは具体的にどういう内容を指すのでしょう。「筆者の問題提起を正確に理解し、自分自身の主張も明確であること」を指すならば、確かに「並」(平均点)の評価になるでしょう。しかし、単に字数を埋めるだけで、課題文の理解が不十分で、自分自身の主張も不明確な場合は、「並」以下の評価になるはずです。
おそらく「それらしい」とは「適当に書けば十分だ」という趣旨だと思いますが、これは論文対策に悩む人への慰めでしかありません。苦しいときは自分に都合の良いウワサ(甘い言葉)に惑わされやすいので気をつけましょう。


略字を使ってはいけないのでしょうか?
 使おうとする略字に普遍性があるか否かを判断基準としてください。若い世代にしか通用しないような略字や俗語は避けた方が無難です。


「だと思う」「だろう」などの表現は使わない方がよいのですか?
 そのアドバイスの趣旨は「根拠のないことを言うな」ということなのでしょう。だから、単に断定的に言い切った表現であればよいというものでもありません。大切なことは表現内容よりも根拠の有無なのですから、「だと思う」でも根拠が明確であれば大きなマイナスにはなりません。


字が汚いと答案を読まれないというのは本当ですか?
 字をていねいに書く気持ちは大切ですが、汚いから読まれないというようなことはありません。答案の評価はあくまでも内容で決まるのですから、外形的な面を過度に気にする必要はありません。そもそも「汚い」の基準はつくりようがありませんよね。
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by sosronbun | 2007-01-01 09:08 | 小論文FAQ