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慶大経の私的「解答速報」

 先ほど問題を入手しました。旭山動物園・・・ですか。慶大経済もなかなか良いセンスをしています。他の仕事をやらなければならないので、簡単なコメントだけで勘弁してください。詳しくは、19日夕方アップの駿台の解答速報を読んでね。
 設問Aは旭山動物園の対策を「2つ挙げ、それぞれの対策の問題点を指摘」することを求めています。計300字なので、各150字程度になります。一言で表現するならば、これは典型的なリテラシー問題です。このブログでもたびたび述べてきたように、リテラシーとは「与えられた情報を疑う力」です。世間は旭山動物園の成功体験を取り上げ称賛するだけですが、あえて、それを疑うことを求めた出題といえます。
 その上で、設問Bは「市立動物園新設」についてのプレゼン(行政側から市民を説得する文章)を求めています。方策・対策等の表現ではありませんが、提案の根拠や意義を述べる点で過去2年の出題と同じです。過去問との共通点に着目するならば、設問Aで指摘した問題点を克服するプレゼンがもっとも望ましいといえます。設問AとBは一体なで、両者の脈絡の有無も得点を左右すると思われます。そうすることで、設問Aは「批判のための批判」から「提案のための批判」へレベルアップするのです。
 ビジネスに限らず、成功体験のマネをするだけではダメです。世間が成功と称賛するものの中に問題を発見し、その克服を通じて、さらに高いレベルでの成功をめざす・・・平易・平凡に見える問題ですが、実は深~い意味がある出題なのです。単なる動物園の問題とあなどってはいけません。わかりやすい素材で意味が深いことを問うている点で、センスが良いと評したわけです。

 予断ですがボクは大学から大学院にかけての5年間、上野動物園でアルバイトをしていました。当時のバイト仲間との飲み会が昨日・一昨日とあったのですが、家で仕事をしなければならず欠席しました。そんな思い出話をブログで書いておけば良かったかも・・・なんて後悔をしています。
by sosronbun | 2008-02-17 22:32 | 過去の記事


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