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慶大経を受験する皆さんへ

 明日17日は慶大経の入試ですね。この学部の論文は何よりも制限時間が短いので、課題文に深入りしないで、ちゃっちゃっと書くようにしましょう。解答のコツは授業で繰り返し強調してきたように、「簡潔かつ的確に」です。慶大法と併願する人は、しっかりモードチェンジしてのぞみましょう。
 「簡潔」とは余計な前置きをせずに、単刀直入に書き出すこと、そして、さらにと表現することです。「的確」の「的」は設問で必ず明示されています。慣れていない人は、設問が何を求めているか、それぞれの問いにどう答えるかを考え、問いと答えをメモに整理してから書き出すことを勧めます。「合格」のイメージトレーニングとなるよう、昨年の入試で合格した人の答案を載せておきます。じゃあ、がんばってきてね。

○復元合格答案(2007入試)
設問A
 子供の脳の発達速度が一様であった1 9 6 9 年に比べ、1 9 7 9 年の子供は脳の発達が遅くなっている。図1 より、1 9 6 9 年の子供は中学になると不活発型を示さなくなるが、1 9 7 9 年の子供は依然として約2 割の子が不活発型を示している。図2 より、1 9 6 9年の子の多くが小学校低学年から中学年にかけて興奮型を示すが、1 9 7 9 年の子はやや遅れて小学校高学年に興奮型を示す場合が多い。図3 より、1 9 6 9 年の子で活発型を示す子の多くは小学校高学年である。一方、1 9 7 9 年の子供は小学校4 年頃までに活発型へと移行してしまう早熟型と小学校高学年になっても不活発型や興奮型の段階にいる脳の発達が遅い子とに、二極化している。
設問B
 脳の発達速度が全体的に遅くなっているという傾向は、現在でも同様に続いている。この傾向の原因は主に、現代社会の簡便化とそれに伴う人との触れ合いの減少の二つが考えられる。一度便利な生活を手に入れた我々が、機械を捨てた生活に立ち戻ることはできない。よって、子供たちの脳を十分に発達させるためには、子供の周りにいる大人たちが人との触れ合いのできる環境づくりに取り組む必要がある。具体的には、区や市が地域活性化の行事開催に力を入れることや、学校が老人ホーム訪問や地域清掃などのボランティア活動、職場体験などを教育として積極的に取り入れることを通じて、子供に人と人との触れ合いの場を提供することが考えられる。
by sosronbun | 2008-02-16 23:21 | 過去の記事


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