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問題を入手しました

 慶大法・論述力試験の問題を入手しました(なので送ってくれなくてもOKです)。日本一早い解答速報をお届けしたいのですが、今夜はボクが夕食(鶏とゴボウの炊き込みご飯ほか)をつくるので、とりあえず設問について簡単なコメントをしておきます。

○設問
 以下の文章は、ある本の序章の一部である(文末参照)。この文章を読み、明治末期以降の「知識人」と一般の人々との関わりについて400字程度で要約しなさい。次にこの点について、現代社会に生きるあなた自身の視点から自由に論じなさい。

 設問は以上のとおりです。予想どおり課題文の要約を求めています。ボクが言ってきた「3年周期説」は維持されました。また、字数は400字程度で、論述により多い600字のスペースを確保することを求めています。なお、要約は「明治末期以降の「知識人」と一般の人々との関わり」を中心とした部分要約で、課題文の全体要約を求めたものではありません。ボクの授業や青本を読んできた人なら、解説を受けてきたことばかりなので落ち着いて取り組めたはずです。
 「次に」という表現から、論述は要約のあとに書くことになります。もっとも気になるのは論述の主題「この点について」という表現です。コメント欄にもありますが、この解釈に迷った人が多かったと思います。文脈的には要約の中心となる「明治末期以降の「知識人」と一般の人々との関わり」が「この点」です。ただし、過去をめぐって筆者の主張を論評するだけでは不十分です。設問では「現代社会に生きるあなた自身の視点」から述べることを求めているからです。
 過去のことを論じるとしても現代社会との比較が必要で、そこから現代社会における「知識人」と一般の人々との関わりについて展開していくのが解答の基本になるでしょう。某掲示板の書き込みを斜め読みしたら、「日本史の問題だ」という趣旨のコメントがありましたが、いま述べた点でそれは誤りです。設問からは考えられる解答の基本構成は以下のようになります。

 ①要約:明治末期以降の「知識人」と一般の人々との関わりをまとめる
 ②論評: 〃 の良し悪しを現代社会の視点から考える
 ③展開:現代社会における「知識人」と一般の人々との関わりのあり方を示す

 このように、昨日ボクが書き込んだ<要約→論評→展開>という構成がピッタリ当てはまる問題だった点に、まずはほっとしています。内容面については夕食後に記します。

 入試直後にこうしたコメントを載せているところは他ににないはずなので、知人・友人にも教えてあげてくださいね。
by sosronbun | 2008-02-16 20:00 | 過去の記事


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