今朝の朝日新聞の第二社会面に、韓国の裁判員制度(国民参与裁判)についてのレポートが載っています。裁判員も参与(参加)して、さぞかし熱い議論が交わされてると思ったら、記者が傍聴した裁判は意外にあっさり・・・。
裁判長が質問を促しても出なかったというところに、素人である市民が参加することの難しさが象徴されているようです。それは、法律の専門家たちに口を出しづらい「空気」があるということなのかもしれません。日本の法廷でも同じ「空気」が流れることが予想されます。 裁判員が良い意味での「KY」となって素朴な疑問・意見をぶつけることが理想ですが、日韓ともに、これからどうなっていくのでしょうか?・・・ということを考える良い素材なので、近くに朝日新聞があったら読んでみてください。 かつて東大文一後期で「議論」の目的・方法を問う論文試験がありました。日本人は「議論」が苦手だといわれ続けてきましたが、今朝の記事を読んで、「議論」というのも裁判員制度がらみの出題テーマとしておさえておきたいと思いました。 余談ですが、韓国の裁判員の日当は日本よりも少し高く約11,500円。長時間の審理の場合はお昼ごはんも出るそうです。記者が傍聴した日のメニューは「イカいためなどの定食」だったそうですが、日本はどんな定食になるのだろか。 受験生の皆さんもしっかり食べて、課題文・筆者との「議論」に備えてください。たとえ相手が専門家であっても、「ビビるんじゃねぞ、エンジン全開で」(スキマスイッチ「ガラナ」)ぶつかっていきましょう。
by sosronbun
| 2008-02-13 11:20
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