ホームレスのこと

 今日の午後は横浜でシンボがありました。社会保障制度改革に関する厚生労働省のCさんの基調講演のあと、神奈川県内のNPOのリーダーたちが最近の活動や今後の課題について報告し、意見交換する4時間超の集まりです。ちなみにボクはNPOが指定管理者制度(公共施設の民営化)にどう取り組むべきかを話しました。
 そこで、ホームレスの生活支援を長く続けてきたTさんに久しぶりに会いました。 受験生にとっては「知らない世界」だと思うので、彼の話を少しだけ紹介しましょう。
 支援立法(ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法)の効果もあって、統計上ではホームレスの数は減っています。2003年には全国で25296人だったのが、2007年には18564人と6732人減少しました。総数だけみると2割強も減ったのですが、内訳をみると「もう一つの問題」が浮かび上がるとTさんは指摘します。
 増減を年代別にみると高齢者は約1000人程度しか減少していないのです。つまり減少したのは、若くて、働けるホームレスだったというのがTさんの分析です。それは、最近の社会保障制度改革の流れを受けて、支援立法が就労支援を重視した結果ともいえます。就労できる体力と意欲のある若いホームレスは自立できるかもしれません。しかし、高齢のホームレスには支援立法の効果が十分に及んでいないのです。
 この人たちをどうケアしていくのか?シンポが終わったあとTさんと少し話をしたのですが、長くなるので、その内容はまた今度にしましょう。さまざまな現場の話を聞き、質問や意見を交わすことで理解を深めていく…本、新聞、ネットでは得られない「生きた勉強」の大切さを再確認したシンポでした。
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by sosronbun | 2007-08-04 23:30 | まじめコラム


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